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奥平 一 氏 インタビュー

【CD収録作品 選定経緯】

奥平一氏

奥平 一 氏 略歴



 ―――今回、オクタヴィア・レコードから発売された「オーケストラ・ニッポニカ第6弾CD」の収録作品はどのような経緯で選定されたのでしょうか。


 オーケストラ・ニッポニカがこれまで別々の演奏会で取り上げた池野成先生の《ラプソディア・コンチェルタンテ》と石井眞木先生の《アフロ・コンチェルト》はともに、まず作品として非常に個性的ですよね。それから、私達が演奏した結果として、《ラプソディア・コンチェルタンテ》は作品のテクニカル、リズミカル、そして妖艶な部分を非常に上手くヴァイオリン独奏の高木和弘先生が表現してくださいましたし、これを指揮の阿部加奈子先生がダイナミックにサポートしてくださいました。そして、菅原淳先生に打楽器をお願いした《アフロ・コンチェルト》は、若いプレイヤーが演奏するのとはまた違った雰囲気・スタイルの味わい深さがある。

 「演奏会を収録した音源があるのに、この2曲を世に出さないというのはもったいないよね」という話が、オーケストラの中で会話されていたんです。
 《ラプソディア・コンチェルタンテ》は舞台初演ということに加えてこれまでまったくCDになっていませんし、《アフロ・コンチェルト》はかつて収録CDが販売されていましたけど、いわゆる「現役盤」は無い。それからこれは本当にたまたま御二人とも伊福部昭先生のお弟子さんであると。
 そういうことで当初は“日本人作曲家の手による2つのコンチェルト作品収録CD”として企画されたんですよ。

 そこにもう一つ、企画を進めていく中で、CDの収録時間に短い作品だったら一緒に入れられるぐらいの余裕があることがわかった。それで何か作品はないかとオクタヴィアさんから相談があった時に今井重幸先生の《ゴジラのフラメンコ》を提案したんです。

 《ゴジラのフラメンコ》は、本当に今井流の作品で、まあタイトルだけ見ると「なんじゃこりゃ?」と思われるかもしれないんですけど(笑)。けれどもあの短い曲の中でも今井先生の個性がはっきり出ているし、作曲の構造を見ても非常に誠意を持って書かれていることがわかるものなので、この作品なら出しても恥ずかしくないでしょうと収録されることになりました。

 結果的に全員伊福部門下の作曲家の方々ということになったんですけど、経緯としてはそういう流れですね。







池野成 作曲《ラプソディア・コンチェルタンテ》収録CD
EXTON・OVCL-00583 発売記念インタビュー




作曲家 池野成 研究活動




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