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特集上映「作曲家・小杉太一郎の仕事」

一口音楽解説

「作曲家・小杉太一郎の仕事」チラシ中身


 2015年10月24日(土)〜11月20日(金)、神保町シアターにおいて開催される特集上映「作曲家・小杉太一郎の仕事」チラシ中面に僭越ながら上映作品の「一口音楽解説」を書かせていただきました。 

 各上映作品に御興味を持たれる何かしらのきっかけになりましたら誠に幸いと存じます。

【CD「小杉太一郎の純音楽」報道記事】



1.『血槍富士』(1955年 東映京都/監督 内田吐夢)

♪ガーシュイン、ストラヴィンスキーへのオマージュ、《海ゆかば》など大胆な音楽演出溢れる傑作!


2.『宮本武蔵 般若坂の決斗』(1962年 東映京都/監督 内田吐夢)

♪ストラヴィンスキーの影響も垣間見える重厚かつ色彩感に溢れたサウンドが本編を彩る。


3.『真剣勝負』(1971年 東宝/監督 内田吐夢)

♪勇壮なタイトル曲にさり気なく民族楽器シタールを使用する点に小杉のこだわりと力量が窺える。


4.『アリバイ』(1963年 日活/監督 牛原陽一)

♪現在、小杉家で確認されている本作の楽譜はジャズの楽曲一曲のみ。筆者も未見の今回必見の1本!


5.『東京博徒』(1967年 大映京都/監督 安田公義)

♪手堅いオーケストレーションによる楽曲が堅実に物語を支える。ラストに響くチェンバロが心憎い。


6.『なみだ川』(1967年 大映京都/監督 三隅研次)

♪情感に満ちた弦楽に絡むピアノやヴィブラフォンの音色が、しっとりとした中に華麗な彩りをそえる。


7.『河内カルメン』(1966年 日活/監督 鈴木清順)

♪音響・音色による斬新な試みが充溢。劇中の法螺貝の音は作曲家 河辺浩市氏によるトロンボーン!


8.『サイボーグ009』(1966年 東映動画/ 演出 芹川有吾)

♪本シリーズの多彩な楽曲群は、後に他の東映動画作品にも使用され、根強い人気を獲得している。


9.『名寄岩 涙の敢斗賞』(1956年 日活/監督 小杉勇)

♪名寄岩の力強さと優しさ。二つを表現できる楽器として小杉が選んだのは2本のトロンボーンだった。


10.『赤い荒野』(1961年 日活/監督 野口博志)

♪小杉作曲の劇中歌は、後に《夕べ酒場で聞いた歌》として若山富三郎、加藤登紀子らに歌われた。


11.『手錠無用』(1969年 大映京都/監督 田中徳三)

♪小杉の遊び心炸裂のタイトル曲。《Take 5》のパロディ?と思いきや、実は7拍子の《Take 7》!


12.『野獣の復活』(1969年 東宝/監督 山本迪夫)

♪当時、小杉が愛聴していたネルソン・リドルばりのグルーヴ感に満ちたテーマ曲は珠玉の名曲!


13.『チャンチキおけさ』(1958年 日活/監督 小杉勇)

♪ビッグバンドに弦を加え、さらに編入楽器テンコ盛りの《チャンチキおけさ》は必聴!


14.『南国土佐を後にして』(1959年 日活/監督 齋藤武市)

♪主題歌の旋律と民謡を絶妙にからませた楽曲群。齋藤監督との絶対的信頼関係を築いた一作。


15.『ギターを持った渡り鳥』(1959年 日活/監督 齋藤武市)

♪硬軟併せ持った機智に富む小杉のスコアは、“日活無国籍アクション”に不可欠な定番となる。


16.『東京五輪音頭』(1964年 日活/監督 小杉勇)

♪弦楽器を外した吹奏楽編成の楽曲群が五輪ムードを醸成し、物語を後押しする。



【CD「小杉太一郎の純音楽」報道記事】






神保町シアター特集上映「作曲家・小杉太一郎の仕事」



作曲家 小杉太一郎 研究活動





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