ピアノと管絃楽のための
リトミカ・オスティナータ(1961/69 改訂第1版)
RITMICA OSTINATA per Pianoforte ed Orchestra
小林 仁(ピアノ)
若杉 弘 指揮 読売日本交響楽団
収録:1969年2月10日 日比谷公会堂
1969年5月4日放送 NHK-FM『現代の音楽』マスター音源
〔音源提供:NHK/NHKサービスセンター〕
【作曲者の言葉】
リトミカ・オスティナータとは、執拗に反復される律動という意です。
作者が嘗て中国に遊んだ時、小さな仏像が四方の壁全面に嵌め込まれている堂を見て、その異様な迫力に深い感動を覚えたことがあります。そのことが、この作品の構成のヒントとなっています。
一方、吾が国の伝統音楽の律動は2と4等の偶数で出来ていますが、不思議なことに韻文では5と7が基礎となっています。この作品ではこの韻文のもつ奇数律動を主体としました。又、旋法としては伝統音階に近い六音音階(ヘクサトニック)を用いましたが、これ等三つの要素の統合によって、アジア的な生命力の喚起を試みたものです。
(出典:東京交響楽団公演「伊福部昭 協奏四題」プログラム 1983年)
本作は、最終版に至るまで2度にわたり改訂が加えられており、各版の初演は次のとおりである。
オリジナル版 ― 1961年10月9日、東京交響楽団第116回定期演奏会(於:東京厚生年金会館)金井 裕(ピアノ)、上田 仁(指揮)
改訂第1版 ― 1969年2月10日(於:日比谷公会堂)、小林 仁(ピアノ)、若杉 弘(指揮) 読売日本交響楽団〔「伊福部昭の純音楽」収録音源〕
改訂第2版(=最終版) ― 1971年1月5日、日本ビクター制作レコード用セッション録音(於:世田谷区民会館)小林 仁(ピアノ)、若杉 弘(指揮) 読売日本交響楽団
【「伊福部昭の純音楽」特別寄稿】
取り扱い
タワーレコード HMV 他