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CD「池野成の純音楽」収録作品《EVOCATION エヴォケイション》(1974)


「東京音楽大学パーカッショングループ演奏会」プログラム
「東京音楽大学パーカッショングループ演奏会」プログラム



 《EVOCATION エヴォケイション》(1974)の誕生は、マリンバ奏者 卜部茂子からの委嘱がきっかけだった。
 委嘱内容は「マリンバを必ず入れること。あとは演奏会を行う東京文化会館小ホールのステージに入りさえすればどんな編成でもかまわない」というもの。

 作曲にあたり池野成は、スタジオ・ミュージシャンそして打弦楽器ハンマーダルシマー奏者の第一人者として知られる生明慶二の協力を得て、実物のマリンバを自宅に持ち込み研究を重ねた。研究・作曲期間は実に10年以上におよび、ようやく1974年に脱稿。
 しかし、種々の事情から委嘱者による初演は行われず、その後、同門の作曲家 松村禎三がプロデュースする演奏会「現代の音楽展77」で発表されることとなった。

 打楽器群の律動とトロンボーンの響きが生み出すヴァイタルな音圧に聴衆は圧倒され、演奏が終わると熱烈な拍手が会場を揺るがした。この様子は現代音楽では極めて稀な出来事として関係者の間で話題となる。

 CD「池野成の純音楽」には、この初演の3ヶ月後に「東京音楽大学パーカッショングループ演奏会」で再演された《EVOCATION》を収録。

 この作曲者保管・提供のマスター音源は、一時期、初演時のものと考えられていたが、かつて東京音楽大学パーカッショングループに所属されていたマリンバ奏者 中村早苗氏に本録音を確認していただき、御自身がマリンバ独奏をつとめられた「東京音楽大学パーカッショングループ演奏会」の演奏であるという確証を得るに至った。

 本音源のCD化に際し各演奏家へ確認を取るため、有賀誠門氏、首藤健一氏に御尽力いただきましたことを特に記し深謝いたします。



池野成の純音楽

CD「池野成の純音楽」


【収録内容】


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