(写真提供:PABLO WORKSHOP)
チェリストとして戦前から活動を始め、新交響楽団(現・NHK交響楽団)に入団し1943年に召集され中国戦線に送られるまで室内楽、また「音楽評論」の編纂など多面的に活動。終戦後ソ連に抑留され1948年に帰国するまでシベリア各地を巡回演奏。帰国後、計30回のリサイタルをはじめ、室内楽、合唱指導、教育、文筆活動を展開。
パブロ・カザルスには1961年に公開レッスンを受け、後年生地ヴェンドレル(バルセロナ郊外)を訪れ、とくに1990年にはカザルス・オーディトリアムにてリサイタルを開く。
1981年と1995年にはチェロ音楽を系統的に分析する「井上頼豊チェロ講座」をそれぞれ東京と大阪にて開講。
戦前、東京音楽学校において軍事教練に反対する意思表示に始まり、一貫して平和運動と共に歩み続けてきたその姿勢は多くの後進達からの信頼と敬意を集める存在であった。
桐朋学園大学名誉教授。チャイコフスキー・コンクール審査委員。
山内正 作曲《ピアノ・ソナタ》《チェロ・ソナタ》
作品について
CD「山内正の純音楽」収録作品
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