2014年3月9日(日)、レイディエート・フィルハーモニック・オーケストラ第20回定期演奏会(於:練馬文化センター 大ホール)にて、小倉啓介氏の指揮によりストラヴィンスキー作曲 バレエ音楽《春の祭典》他が演奏されます。
作曲家 池野成が深く傾倒したストラヴィンスキー。その代表作《春の祭典》を池野成の一番弟子である小倉氏が師の没後10年に指揮するという本公演は何かの巡り合わせを感じずにはいられない演奏会です。

小倉氏が《春の祭典》を指揮するのは学生の時以来30数年ぶり。
かつて小倉氏は1981~2000年まで、都立新宿高校管弦楽部のオーケストラ指導および常任指揮者を務められていました。
都立新宿高校管弦楽部は、1961年当時在学中であった池辺晋一郎氏らが中心となってそれまでの合奏集団を管弦楽部として創立され、以後半世紀以上の歴史を重ねているクラブです。

高校を卒業してからも活発に音楽活動に打ち込むOB達と小倉氏との交流は続き、1993年に小倉氏の妹 小倉みゆき氏(元・東京バレエ団所属。モーリス・ベジャール振付『ザ・カブキ』〔音楽:黛敏郎〕初演にも出演)のバレエスタジオ発表会で『白鳥の湖』全幕上演が企画されると、これを実現させるべく先輩・後輩の代に声を掛け、遂にオーケストラを立ち上げるまでに至ります。

この時に創設されたオーケストラが「レイディエート・フィルハーモニック・オーケストラ」であり、以来、バレエ公演での伴奏、およびバレエ曲、バレエ・レパートリーを中心とした定期演奏会を行う「バレエ音楽専門アマチュア・オーケストラ」として活動されています。

現在では仲間が仲間を呼び、実際のバレエ経験者やバレエ音楽に興味を持ち、レイディエートの活動に賛同して集まったメンバーの方が結果的に新宿高校OBよりも多くいらっしゃるとのことです。

今年は定期演奏会の第20回を記念して、これまで取り上げた曲の中でも最大規模の編成となる《春の祭典》が取り上げられることとなりました。




池野成 没後10年 Salida企画
池野成 研究活動