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Salidaインタビュー 池野成 音声配信


映画『眠れる美女』の音楽


艶っぽくも哀しい人生の真実を掘り下げた、映画『眠れる美女』(1968年 近代映画協会 原作:川端康成 監督:吉村公三郎)の音楽について。 池野成先生のピアノ演奏も収録。※〔インタビュー内容補足〕池野先生が音楽担当した最後の吉村監督作品は『甘い秘密』(1971年 近代映画協会)です。


出口寛泰・池野成
出口寛泰・池野成


※再生ボタンクリックで音声を御聴きいただけます。



映画『眠れる美女』台本

のちにSalidaが、神田神保町の古本屋で偶然見つけた、映画『眠れる美女』台本。



【CD「小杉太一郎の純音楽」報道記事】




(写真提供:吉村秀實)

吉村公三郎

1911年9月9日、滋賀県膳所生まれ。主に東京で育ち、中学時代、映画に傾倒して、1929年、松竹蒲田撮影所に入り、島津保次郎監督のもとで長く助監督をつとめた。そして1934年に監督に昇進し、『暖流』、『西住戦車隊長伝』、『安城家の舞踏会』等を撮り、1950年に松竹を離れ、以後は近代映画協会、大映、東映、古巣の松竹などで作り続けた。2000年11月7日歿。彼の映画作法は、サイレント時代のハリウッド映画の影響を多分に蒙り、物語をあくまで視覚的にしつこいほどに説明し尽くすモンタージュと画面構成を特徴とし、その説明し尽くそうという過剰な意欲は、しばしばけれんの域にまで達して、それが吉村映画の面白さにもなる。『シベリア超特急』シリーズの水野晴郎の映画作りの手本が、吉村の作品なのだと言えば、直ちに事の一端は明らかになろう。また、吉村は、1930年代前半にマルクス主義の洗礼を受けており、そのせいで、階級、都市と農村、近代と前近代、伝統主義とモダニズムといった事柄に対する問題意識が、彼のどのような種類の映画にも、常に滲んでいる。それから彼は色盲だったので、カラー映画を撮るときは理詰めで配色を考えることになり、それが異様な人工美を生んでいる。

監督解説:片山杜秀(CD「池野成の映画音楽」解説書より)







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