《青春賦》は、「成蹊大学ギターソサエティー」の委嘱により作曲され、1974年「第8回 成蹊大学ギターソサエティー定期演奏会」で初演されました。
「成蹊大学ギターソサエティー」は、1964年の発足以来、クラシックギター合奏を主体とした活動を展開。その中でも特筆すべきは、1968年の作曲家 原博からはじまる日本人作曲家へのオリジナル・ギター合奏曲の委嘱・初演活動です。驚くべきことにこの作品委嘱は、開始以来現在まで毎年欠かさず行われており、ギター合奏および日本音楽界の発展に及ぼしたその影響は計り知れません。
なお、この委嘱活動により、作曲家 山内正が参加した「作曲五人会」同人である田村徹氏が《祭りのある風景》(1972)を、同じ伊福部門下である眞鍋理一郎氏が《Les Cinq Tombeaux》(1979)を作曲しています。
【作曲者の言葉】
山内家においての《青春賦》録音テープの発見。そして「成蹊大学ギターソサエティー」様の御厚意により、今回の初音盤化が実現しました。
録音収録を御承諾くださいました「成蹊大学ギターソサエティー」様に心より御礼申し上げます。