
©️ Nobuo Mikawa
‘95年留学先のザルツブルグで自主制作した録音を作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評され、作曲者の依頼によって翌年に録音、ベストセラーとなった『武満徹ギター作品集成』(‘97)によって高い評価を得る。以後、室内楽とコンチェルトを含む膨大なレパートリーでの、明晰な解釈力と洗練された技術によって常に注目を集める。
これまで池辺晋一郎、西村朗、猿谷紀郎、伊左治直、金子仁美、酒井健治(敬称略) らを始めとする現代日本の作曲家による作品の初演を数多く行った他、武満徹による遺作「森のなかで」「ギターのための小品〜シルヴァーノ・ブソッティの60歳の誕生日に」「ヴァイオリン、ギターとオーケストラのためのスペクトラル・カンティクル」を世界初録音。2012年に板倉康明 指揮 東京シンフォニエッタと初演した西村朗作曲ギター協奏曲「天女散花」のライヴは、2013年度のレコード・アカデミー賞現代音楽部門を受賞。
近年はジャズやタンゴのアーティストたちとのデュオでの活動や、自作品によるライヴ演奏も行い、また多くの名曲のアレンジは録音やコンサート共に好評で、様々なギタリストに提供・演奏されている。楽譜は現代ギター社から『12のエチュード』、『キネマ楽園
ギター名曲集』『Daisuke Suzuki The Best Collection for Guitar solo (1&2)』を、2021年2月20日には、武満徹没後25周年を記念して、『武満徹
映画とテレビ・ドラマのための音楽 ギター編曲作品集』を日本ショットより出版。
美術作品からインスパイアされたプログラムにも積極的で、国立新美術館「オルセー展」、ブリジストン美術館「ドビュッシー展」、都立現代美術館「田中一光展」他、多くの美術展でのコンサートを成功させている。
斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作はいずれも高い評価を受け、『カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~』は2005年度芸術祭優秀賞(レコード部門)を受賞。2021年、武満徹編曲によるポピュラー・ソング集「12の歌」を20年ぶり、「ラスト・ワルツ」の編曲を25年ぶりに収録した『ギターは謳う』が話題となる。2022年より8弦ギターによる独自の音響世界を開拓し、最近作は多弦ギターのためのロマン派の作品を含む『浪漫の薫り』。
マリア・カナルス国際コンクール第3位、アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝。第10回出光音楽賞、平成17年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。