《陽旋法に拠る交響曲》は、1961年初頭から夏にかけて作曲され、同年、東京放送(TBS)創立10周年を記念して企画された懸賞作曲「日本を素材とする管弦楽曲」で〈入賞〉を受賞。
作曲家 山内正の楽壇デビュー作となります。
《陽旋法に拠る交響曲》スコア表紙
CD「山内正の純音楽」は、「TBSヴィンテージクラシックス」所蔵《陽旋法に拠る交響曲》音源を収録します。
2013年、TBSの倉庫からハイフェッツ、ケンプ、バックハウス、ロストロポーヴィチなど名演奏家たちの貴重なライヴ音源が大量に発見されました。それは当時「民放の雄」といわれたラジオ東京(現TBS)が贅をつくした録音機材と、「最高の音楽は、ラジオ東京から」という使命感に燃える音楽部員の情熱の賜物でした。
この秘蔵音源を発掘、整理、そして再び世に送り出されているのが「TBSヴィンテージクラシックス」。
CD「山内正の純音楽」収録《陽旋法に拠る交響曲》音源は、
データベースの「No.28」になります。
かつて《陽旋法に拠る交響曲》は、「TBS賞 交響絵巻『日本』第1集」(東芝レコード)にセッション録音が収められました。
山内家所蔵 「TBS賞 交響絵巻『日本』第1集」
しかし、この度の収録音源は、作曲者の兄・山内久氏執筆「正はずいぶん無念だったろう」の中でも触れられている、東京厚生年金会館においての「TBS賞公開審査演奏会」のライブ録音であり、これまでまったく音盤化されたことのない「未発表録音」です。
“作曲家 山内正の誕生”まさにその瞬間を告げる記念碑的演奏を是非ご確認ください。
TBS賞「日本を素材とする管弦楽曲」作曲募集について
CD「山内正の純音楽」収録作品
CD「山内正の純音楽」
作曲家 山内正 研究活動