1968年生まれ。1995年東京音楽大学大学院修士課程修了。在学中、作曲を西村朗に、中世西洋音楽史を金澤正剛に師事。日本音楽コンクール第1位、日本現代音楽協会作曲新人賞、芥川作曲賞、出光音楽賞、佐治敬三賞を受賞。
これまでの主な活動としては、ラジオ・オペラ「密室音響劇《血の婚礼》」の制作、「南蛮夜会――伊左治直個展」開催、「ジャック・タチ・フィルム・フェスティバル」でのオープニングライブ、現代音楽祭「Music From Japan」(ニューヨーク)にて2度の招待作曲家就任、Festival Atempo Caracas への招待と作品発表などがある。いわゆる”現代音楽”作品だけでなく、ヴォクスマーナ定期公演への毎回のアンコールピース提供やピアノ作品《魔法の庭》などの、”調性”のある小品も多い。サントリー芸術財団(前・サントリー音楽財団)主催のもと、2005年に「対話する作曲家――伊左治直」、2012年には「TRANSMUSIC 音楽のエッセンツィア “現代音楽の楽しみ方” 作曲家 伊左治直を迎えて」(いずみホール)が開催された。近作には雅楽作品《紫御殿物語》、声明・謡・民謡・ポップスの共演と映像による《ユメノ湯巡リ声ノ道行》、鼓童とオーケストラのための《浮島神楽》などがある。2018年には自ら主催した「第三回 伊左治直 個展 〜南蛮劇場」により第18回(2018年度)「佐治敬三賞」を受賞した。
日本史、民俗学、時代劇、サッカー、ブラジル音楽、映画などへの興味とその影響から、声、即興、パフォーマンスを取り入れたユニークなスタイルの作品を数多く発表し、しばしば自身も出演する。
なお、頻繁に間違えられるが「伊佐治」や「伊左地」ではなく「伊左治」が正確な表記である。
■令和3年度(第76回)文化庁芸術祭参加作品一覧■
タワーレコード HMV 他
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CD「黛敏郎の雅楽 昭和天平楽」収録内容