今回の取材にあたり、整理していただいた際に発見された「クラヴィオリン教則本」
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教則本に従い、クラヴィオリン用に編曲されたチャイコフスキー作曲《くるみ割り人形組曲》「花のワルツ」他が奏でられる。
※
2020年現在、写真のクラヴィオリンは故障のため、音が出ない状態です。
スピーカー裏面上の凹部分に、鍵盤部を組み合わせる。
上からカバーを被せると「トランク」状になる。
見た目はコンパクトだが、片手ではとても持ち上げられない重さ。
鍵盤部を乗せる台も分解して持ち運び出来る。
このクラヴィオリンを舞台で最後に演奏したのは、2003年に《モノクロームとポリクローム》(1954)という作曲家の鈴木博義さんが書いたオーケストラとクラヴィオリンのための作品を演奏した時ですね。
演奏の練習で鈴木さんにお会いした時、なんだか顔色の悪い人だな、って思ったんだけど、その演奏の3年後に亡くなられたんだよね。
今から思うと、まだ御存命の時に、このクラヴィオリンも何とか動いて作品が演奏されて良かったと思いますよ。
鈴木博義 作曲《モノクロームとポリクローム》収録
CD「アフィニスサウンドレポート 特集〜日本戦後音楽史〜」(ASR-034)
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